銀彩琺瑯に使用している釉薬は、もちろん無鉛です。
PMCエナメルに使用していた七宝用の釉薬には、融点を下げるための鉛が全てに入っていました。七宝用で無鉛と謳っている釉薬でも、銀彩琺瑯で器を作ってみると、日本で決められた厳しい基準には遠く及ばない数値が検出されました。
そして様々な釉薬を使ったサンプル制作と成分検査を繰り返し、1年をかけて、水洗いが不要で粒子が細かい銀彩琺瑯用の理想の無鉛釉薬が完成しました。
暖色系の釉薬は通常銀と反応して茶色系に発色しますが、研究によりオレンジ~朱赤の発色が出現するようになりました。